蓄電池はどうなの?太陽光発電との相性を解説!
まだまだ蓄電池のお問い合わせが増えてきています。
こんな人向けの記事
太陽光との相性は?
蓄電池ってどうなの?
蓄電池を選ぶコツは?
そういったお悩みや疑問を持っている方に詳しく説明していきます。
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2021年版:初めての家庭用蓄電池!初心者でもまるごと分かる徹底解説
蓄電池が売れている理由
2019年の固定価格買取制度終了から家庭用蓄電池は増え続けています。
では、なぜ家庭用蓄電池が増え続けているのでしょうか?
増えている5つの理由
①10年間の固定買取期間が終了する人が増えていっているから
②各自治体の補助金がでてきているから
③ニーズに合った製品が出てきた
④自然災害の増加で、災害対策としての需要が高まった
⑤購入しやすい金額なった
太陽光と蓄電池が相性の良い理由
今蓄電池システムの問い合わせや導入される方が増えてきています。
それは太陽光発電との相性がいいからです。
その理由は、太陽光発電のデメリットを補ってくれるからです。太陽光発電は太陽が出ている時間帯しか発電しません。なので、お昼間の電気は安くなり、余った電気は売ることが出来ます。しかし雨の日や夕方以降の発電が弱まってきたときは、電力会社から高い電気を買わないといけません。ところが蓄電池システムは、割安の深夜電力を蓄電池システムに蓄電し、発電量が消費電力より低い場合は蓄電池システムが蓄電した安い電気を放電いたします。こちらがイメージ図になります。
蓄電池を後付けする際の注意点
蓄電池を選ぶときは既存の太陽光発電のメーカーがどこなのかが必要になります。それによって受けられる保証が変わってきます。
例えば太陽光発電がシャープの場合、蓄電池はシャープが良いでしょう。
それは保証がしっかりと10年又は15年受けられるからです。もし違うメーカーの蓄電池にしてしまうと蓄電池の保証は付くが、太陽光発電の保証はなくなってしまいます。
そういったリスクを伴わない選び方がポイントになってきます。
ですから費用を押さえたいからといってむやみに蓄電池を設置してしまうと何か故障があった時には有償修理になってしますこともあり、結局費用が高くついたケースもありますので、注意が必要です。
メーカー選びに大事なポイントは3つ
【1.現パワーコンディショナを交換したほうがいいのか】
蓄電池を検討されている方は、太陽光発電を設置してから10年前後の方が大半です。
蓄電池を設置する場合、蓄電池用のパワーコンディショナが必要になります。
そして今は太陽光発電と蓄電池を1台で対応できるハイブリットパワーコンディショナがあります。
このパワーコンディショナを使用した蓄電池システムを一般的にハイブリット型蓄電池と言います。
太陽光発電のパワーコンディショナは交換せず、別途蓄電池用のパワーコンディショナを設置するタイプを単機能型蓄電池と言います。
各蓄電池メーカーによってラインアップが大きく変わりますので、まずはこのパワーコンディショナを蓄電池購入と合わせて交換してハイブリット型蓄電池にするか、交換せず単機能型蓄電池にするのか、これが1つめのポイントになります。
【2.設置場所は屋内or屋外】
蓄電池の設置場所をどこにするのか非常に重要になります。
1つは蓄電池を設置するスペースがあるかどうかです。
大きいものでは本体重量で250kg以上にもなり、エコキュートの貯湯タンクに近いぐらいの大きさもあります。
このクラスは屋外設置になりますが、屋外にそのスペースがない場合は屋内設置ができる蓄電池を選ぶ必要があります。
またスペースがあっても次に大事なのは、気温との問題です。
各メーカーの蓄電池が耐えられる高温はほぼ40℃と横ばいなのですが、低温が-20℃~0℃までと幅広く、気温が低いエリアでは屋内・屋外兼用の蓄電池であれば低温対策で屋内に設置しなければいけません。
屋外設置専用蓄電池では冬場の低温を耐えられなければいけませんので、屋内設置が可能な蓄電池を選択しなければいけません。
【3.停電になったらどんな使い方をしたいか】
2018年の北海道大停電、2019年の千葉県長期停電、2020年の台風15号の被害もあり停電の辛さがあることから蓄電池の需要は高まっています。
実際に停電になった時にどのような電気の使い方をしたいのかで選ぶべき蓄電池は全く変わってきます。
蓄電池選びで停電になった時に考えるべき点は2つです。
3-1.特定負荷型
下図のように事前にご指定頂いた特定エリアの電気を使用する事が出来ます。商品よって異なりますが、15~20Aまでの回路を選択頂けます。
15~20Aと言いますと、ご家庭に設置してあるブレーカーの中でも1~2回路分にあたり、冷蔵庫のコンセントやリビングのTVコンセントなど必要最低限の回路のみ停電時に使用できます。
【特定負荷のメリット】
・商品の価格が同容量で比較すると20万円前後安い
・停電時に使いすぎる心配がない
・コンパクトな商品が多い
・商品数が多いので比較して選ぶ事が出来る
◆ご家庭別おすすめタイプ◆
【特定負荷タイプが向いているご家庭】
・導入費用を抑えたい
・停電時は最低限の電気が使用出来れば良い
・一世帯家族
・ペットなどがいない
・小さいお子さんがいない
・ガス併用のご家庭
3-2.全負荷型
電気のご契約内容にもよりますが、60Aもしくは10kVA相当まで、すべての部屋で電気の使用が出来るタイプになります。下記のようにほとんどのご家庭が多くても60Aや10kVAという契約ですので、家中の照明やコンセントがほぼいつも通り使用が出来るイメージになります。
※シャープの場合は75Aまで大丈夫です。
【全負荷のメリット】
・200V対応商品が多い為、停電時にもエアコン・電子レンジ・IH・エコキュートを使用出来る
・停電時も、ほぼいつもと変わらない生活が出来る
・商品数が少ない為、絞りやすい
◆ご家庭別おすすめタイプ◆
【全負荷タイプが向いているご家庭】
・せっかくなので充実した商品が欲しい
・人気商品が気になる
・二世帯家族
・全館空調を利用されている
・オール電化のご家庭
・ペットがいる
・小さいお子さんがいる
蓄電池のメリット・デメリット
まずは蓄電池のメリット・デメリットを知っておくと良いでしょう。
【蓄電池のメリット】
①太陽光発電と連携し効率アップ
太陽光発電と蓄電池は相性がとてもいいです。ご家庭の住環境やライフスタイルに合わせて「太陽光発電が発電していないときに蓄電池にためた割安な電気を使う」ことができる。
②売電単価が下がっても余剰電力を貯めて自給自足
2019年11月から続々と固定価格買取制度が終了しているご家庭が増えております。
そんな安い値段で売るよりは蓄電池に貯めて自分たちのご家庭で電気が使えるので、無駄がなく効率が良いのです。
③災害時や停電時でも安心
災害時などで停電になったら、非常用電源として安心して電気を使うことができます。
蓄電池の製品によっては、停電時に使いたい家電製品をあらかじめ設定してくことができ、24時間連続して使用できる製品もあります。
ご家庭によっては、どうしても電気が使えないと困る家もあったり、命にかかわる事態もあると思います。このご時世、いつどこで災害が起こるかわかりません。
そういったもしもの時に蓄電池があれば安心ですよね。
④太陽光発電のパワコンのリプレースとともに蓄電池の導入がベスト
パワコンの寿命や保証切れと共に取り替えるならハイブリッドパワコンと蓄電池がお得。
また、パワコン一体型蓄電池も省スペースで効率アップ。
【蓄電池のデメリット】
①容量によって蓄えたり、使える電気の量が違う
各メーカーによって蓄電容量が異なり、うまく活用できないケースもあります。
しっかりと住環境やライフスタイルに合わせて選びましょう。
②寿命
蓄電池には寿命があります。各メーカーによって異なりますので、良い製品を選びましょう。
③設置スペースが必要
蓄電池を設置する際は、スペースの確保が必要です。製品の寸法を確認し、また直射日光が当たらない場所で風通しの良い場所を選びましょう。
蓄電池のラインナップ
電気自動車と繋げる「トライブリッド」
最近は太陽光発電、家庭用蓄電池、電気自動車内蔵蓄電池の3つの電池を賢く連携してくれる「トライブリッド蓄電システム」と呼ばれる蓄電池も発売されています。
電気自動車と組み合わせることで、お出かけすれば家庭用蓄電池に発電した電気が貯まり、車がご家庭に戻ってくれば、家庭用蓄電池に貯めていた電気を電気自動車へ充電することができます。車を走るために必要なエネルギーをほとんど太陽光発電で賄うことが可能になってきています。
自治体からの蓄電地システムの補助金は出るの?
令和4年度(2022年度)は、まだ詳細が確定されていません。毎年4月~6月くらいに決定します。2022年度の設置をご検討中の方はその時期に各自治体にご確認いただくか、ひだかや株式会社にお問い合わせください。
自治体からの蓄電池の補助金は太陽光が必須?
補助金の支給条件は、都道府県や市区町村によって違います。設置する年によっても変動します。
蓄電池の導入時期はいつがベスト?
検討中の方は、補助金があるうちに購入されるのがベストです。国や地方自治体の補助金が出ているうちに導入されるので賢明でしょう。地方自治体の補助金は宣伝がございませんので、知らない方が多いです。ひだかや株式会社では、ご相談いただけましたら、各市区町村の補助金の案内もできますので、お気軽にご相談ください。
蓄電池+α情報!
エコキュートの昼間シフト機能
これまで、エコキュートの沸き上げは夜間で行ってきました。
そして、太陽光発電の余剰電力は2019年以降終了してきており、余剰電力の使用の効率化が求められている中、エコキュートの沸き上げを昼間に行うことのできるエコキュートが各メーカーから出てきております。
今後、余剰電力を蓄電池とエコキュートで活用することによって、電気代の削減に繋がってきますのでお得になってきます。
【例】シャープのクラウドHEMSで効率化