蓄電池メーカーの紹介・ポイント/家庭用~産業用蓄電池まで
■リチウムイオン電池市場
電力受給問題を解消するためにも、安心安全で効率的にエネルギーの供給・確保できる電力受給体制の確立が急務となっており、ITテクノロジーによるエネルギー利用のスマート化(HEMS,BEMS,スマートグリッド等)や、それに対応した製品等の見直しが推進されてきております。
そういった社会システムを築いていくためには再生可能エネルギーの普及拡大、今後は何より蓄電システムの導入が不可欠であり、社会だけでなく個人や企業でも取り組んでいく必要があるでしょう。
■リチウムイオン電池メーカー
大手電機メーカーだけではなく、蓄電池やバッテリーを専門で扱っている技術力のある中小メーカーもご紹介いたします。
※ロゴをクリックするとメーカー公式サイト又はメーカーの蓄電池紹介サイトへジャンプします。
※蓄電池のメーカー紹介はあくまで主要メーカーの製品を紹介するコンテンツであり、取扱製品を示したものではありません。
■知名度の高い大手電機メーカー
こちらが家庭用蓄電池で知名度の高い大手電機メーカーになります。日本国内ではもちろんのこと、世界中でも活躍している企業ばかりです。太陽光発電システムやHEMSなどエネルギー関連製品を幅広く手掛けている所が多く、ご家庭をスマートハウス化にすることもできます。
・パナソニック
住宅用・産業用太陽光発電を始めとしたエコビジネスを幅広く手掛けているパナソニック。
蓄電池市場においても知名度があり、太陽光発電と蓄電池の「創蓄連携システム」が有名です。
・シャープ
住宅用太陽光発電システムからメガソーラー発電所まで、太陽光発電関連事業を展開しており、知識やノウハウを生かした歴史あるメーカーです。
太陽光はシャープと言うぐらい住宅用太陽光発電のシェアは高く、蓄電池システムやエコキュートなどの使用状況等が一目でわかる電気の見える化にも定評があります。
・NEC
技術力高くノウハウがあり、携帯電話や電動アシスト自動車、リチウムイオン蓄電池の開発と製造を行っているメーカーです。日産自動車株式会社との共同開発したリチウムイオン電池は「日産リーフ」に採用されております。
・オムロン
太陽光発電システムの命でもあるパワーコンディショナは高性能で、様々なメーカーに提供するぐらい有名なメーカーです。次世代のエネルギー普及に積極的に取り組んでおり、蓄電池に関しましても高い技術で、様々なメーカーに提供しており、よりスマートなエネルギー環境を実現しております。
・ソニー
ソニーグループが100%出資しているソニービジネスソリューション株式会社は、コスト削減や付加価値向上など法人向けのビジネスソリューションを提供しており、主に業務用のリチウムイオン蓄電池の販売を行うメーカーです。
・京セラ
太陽光発電システムの老舗でもあり、今や蓄電池の需要に対応する為、ニチコン株式会社と新システムの独占販売の契約を締結させ、京セラのHEMS「ハウスマイルナビィ」を組み合わせて京セラ独自のシステムを販売しております。
■蓄電池に関する高い技術メーカー
こちらは大手電機メーカーと比べると知名度は下がりますが、蓄電池に関する高い技術力を武器にしたり、オリジナル製品を製造開発しているメーカーになります。各社とも補助金制度にも対応しており、蓄エネや創エネに関連した製品を主に扱っています。
・因幡電機産業
一般消費者にあまり知られてないかもしれませんが、電気関連設備業界では非常に有名な企業です。業務用と家庭用共に扱っておりますが、「G-LiFeセーブ」というブランド名で販売されております。
・GSユアサ
全世界でNO.1のシェアをもつオートバイ用電池やNO.3のシェアをもつ自動車用電池、電気自動車やハイブリッド車用をはじめ、産業用蓄電池などの様々な分野で活躍するメーカーです。
・ニチコン
創立以来一貫して、電子・電機機器に不可欠なコンデンサや回路製品の開発・製造・販売を手掛けているメーカーです。家庭用蓄電池に関しては、京セラと独占売買契約を締結しており、家庭用向けの蓄電池システムメーカーとして活躍できるメーカーです。
・エリーパワー
大和ハウスグループや、シャープなどの出資を受けている蓄電池のメーカーです。特徴は極めて高い安全性を誇る点で、認識機関による11項目の厳しい検査をクリアし提供しております。
・エナックス
リチウムイオン蓄電池の製造を主な事業として行っているメーカーです。家庭用のポータブル電源から産業用システムインテグレーションまで研究開発しており、蓄電池に関することを幅広く扱っております。
・アイエムティ
独自の技能、技術者の知性や意見を出し合いお客様が満足できるような「高品質・高精度」の製品を提供している企業です。小規模な会社ですが、監視制御システムやエネルギー不足問題対策としてリチウムイオン電池を採用した節電効果の高い、蓄電システムなどの研究開発を行っております・
・4Rエナジー
日産自動車株式会社と住友商事株式会社により設立されたメーカーです。リチウムイオン蓄電池は、日産リーフに採用されているものを販売しており、将来的には自動車用として使用したリチウムイオン蓄電池の再利用を再生可能エネルギー分野に用いることで効率的なエネルギー活用の実現を目指して事業推進を行っております。
■補助金対象外の商品を扱っている主なメーカー
また、補助金対象外で取り上げられていないメーカーになりますが、エネルギー関連商品についての開発力や技術力は高いです。ちなみに海外メーカーも紹介します。
・日立製作所
日本有数の大手メーカーの一つ。電池事業に力を入れる為、2011年に体制を作り、一般用は「日立マクセルエナジー」が、車載用は「日立ビークルエナジー」が、産業用は「新神戸電機」が研究開発を進めております。
・シナプテック
2008年に誕生し、家庭用蓄電池や非常用電源商品の開発販売を手掛けております。鉛蓄電池をモデルにした「スマートイー」、リチウムイオン電池をモデルにした「ベウス」等があり、潤滑油やバッテリーメンテナンスなども手掛けております。
・ナチュラルエナジーソリューション
家庭用蓄電池や家庭用小型風力発電機、ソーラー発電システムなどエコビジネスに取り組んでおります。また、産業用のメガソーラーやウィンドファームなどの提案や新エネルギーの研究開発等も行っております。
・オートモーティブエナジーサプライ
大手自動車メーカーの「日産自動車」と大手家電メーカーの「NEC」がそれぞれ51%と49%を出資し、リチウムイオン二次電池の製造会社になります。主にPHVや電気自動車に活用されております。
・BYD
中国の家電メーカーです。太陽光発電や蓄電池や電子部品の開発販売等を行っております。家庭用蓄電池に関しては、低価格帯で既に日本でも「MEPS-1000」という商品の販売をしております。
・サムスン
韓国最大の家電メーカーです。リチウムイオン電池の世界シェア第1位と言われており、日本の各家電メーカーの最大のライバルになっております。
・LG
韓国を代表する大手メーカーです。グループ企業のLG化学がリチウムイオン電池に関する事業を営んでおります。リチウムイオン電池のシェア第3位に食い込んでいますが、一般住宅向けの商品は発表されておらず、車載搭載用の電池に強みを持っているとされております。
■家庭用蓄電池選びの「比較ポイント」
家庭用陸電池を選ぶ時のポイントは下記の6つです。
蓄電池を選ぶ際にはどんなことに気を付けて、メーカーを選ぶべきか。
電気代や住環境や生活スタイルに合わせて選んでいきましょう。
①蓄電容量
容量によって使える電力量が異なるので、生活スタイルや太陽光発電の売電量に合わせて選びましょう。
②寿命
充放電の回数には寿命があり、保証されている回数を超えると蓄電容量が減ってきます。蓄電池の寿命はどれくらいなのかということも
知っておきたいですね。
③サイズ
メーカーによっても大きさはさまざまですので、設置場所に置けるサイズであるか、事前に現場調査してもらうとよいでしょう
④太陽光発電との併用
太陽光発電を設置している方は、併用した場合にどのような効果があるのか事前に確認しておきましょう。
⑤価格
本体価格の他に、設置工事等の費用も掛かります。また地域によっては、補助金の金額も異なります。見積りを依頼した業者さんに
問い合わせてみましょう。
⑥保証
メーカーによっても、保証内容や期間はさまざまです。しっかりとチェックすることをお勧めいたします。
■蓄電池+α情報!
太陽光発電の2019年問題とは?
2009年11月に開始した余剰電力買取制度(10年間は余った電気を買い取るという制度)の固定買取期間10年間が満了する方が出てくる事を指しています。
2019年11月に固定買取制度が終わる方は、売電価格48円/kWhと非常に高額で買い取ってもらっていますが、終了後の売電価格は11円/kWhが有力とされております。
対象者は全国に50万件以上!そう、これが「2019年問題」なのです。
解決策は自家消費!
自家消費割合を増やすために3つ挙げられます。
①蓄電池の導入
②エコキュートの昼間湯沸かし
③電気自動車への充電
今後は、蓄電池やエコキュートの需要が高くなり、また電気自動車を検討する方も増えてくることでしょう。