2019年(令和元年)に家庭用蓄電池の比較するためのポイント
■家庭用蓄電池の比較ポイント
2019年度(令和元年)に蓄電池を検討する際は、様々なメーカーの中から、何にどう気を付ければ良いか説明していきます。
蓄電池選びの6つのポイント
■各メーカーの比較
蓄電池メーカーは家庭用・産業用と様々あります。家庭用の蓄電池メーカーの中によっても、保証内容や期間はさまざまです。しっかりとチェックすることをお勧めいたします。
・コンパクト設計で、設置しやすい。例えば4.2kWhであれば高さ605mm、横幅500mm、奥行360mmなのでコンパクトでたっぷり蓄電できます。
・電気使用量や設置場所に合わせて、最適な蓄電池。普段の節約、万が一の停電への備えで4.2kWh。大容量タイプでさらなる安心な8.4kWh。室内設置に適したコンパクトな蓄電池6.5kWh。
・シャープならではの、「見守りサービス」と「長期保証」で、設置後も安心。インターネットを通じてエラーが発生していないかシャープがしっかり見守ります。万日、不具合が発生した場合も、すぐ発見・対応するので安心です。また15年保証(有償)は、保証対象機器(蓄電池本体、ハイブリッドパワーコンディショナー、電力モニター、ケーブル、電力センサー、PRPセンサー)が対象できめ細かな内容です。
・パナソニックは商品ラインアップが豊富で、「創蓄連携システム」が魅力で、パナソニック製のエネファームを連携することで更に効果を生み出す。
・3つのモードがあり「経済優先モード」、「環境優先モード」、「蓄電優先モード」があり、ライフスタイルに合わせた運転が可能。
・創蓄連系システムを利用すればHEMSモニターで電気、ガス、水、太陽光発電、エネファームの状況が閲覧でき節電意識を上げることが可能。
・業界初の「壁掛けタイプ(1kWh)」。住居空間をそこなわない,住宅分電盤のようなデザイン。
(長州産業、京セラがOEMで使用)
・世界最小・最軽量サイズのコンパクト設計。場所を選ばずわずかなスペースにも設置可能。
・簡単後付けでコストも抑えられる6.5kWhと9.8kWhタイプがあり、ご家庭のスタイルに合わせ選べます。
・6.5kWhは重塩害対応なので海岸線近くでも設置可能です。
・電気を短時間で充電したり、一気に放電もできます。これから本格化する分散電源システムへの対応もできます。
(伊藤忠商事)
・大容量の9.8kWhで200vのエアコンを動かせる高出力3kVA。大容量ならではの「もしもの時」にも備えたい蓄電池。高出力なので200vにも対応していますので、安心です。
・停電時は家中の電気を丸ごとバックアップできる「全負荷型」です。
・太陽光発電と併用で電力会社に頼らない自給自足も目指せます。
・モニターも売電量、買電量、家庭の使用量なども確認ができ、タッチパネルで操作も簡単。
・安心の10年保証が付いており、蓄電池本体およびエネルギーモニターに10年保証がついています。
・大容量のリチウムイオン蓄電池搭載で、業界最大クラスの屋外設置12kWh。
・もしもの停電時も「安心」!電力を自動でバックアップ供給。
・従来機では設置できなかった南側設置や北海道の酷寒地域の設置も可能。
・5インチカラー液晶タッチパネルの室内リモコンを標準搭載。
・ネットワークに接続すれば24時間365日、運転データを分析しシステムの安全を見守ってくれます・
■家庭用蓄電池の仕組み
家庭用蓄電池は充電することによって電気を蓄え、繰り返し何度も使用することが出来るのが特徴です。
蓄電池を導入した場合にはどう利用できるのか。
下図は、家庭用蓄電池のシステム構成を表したもの。
電力線は停電時に給電されない一般負荷電源ライン(青線)と、停電時に電力が送られる重要負荷電源ライン(緑線)に分かれており、別々の分電盤を使用します。
平常時の時は、電力系統と接続された一般負荷電源ラインを介し、蓄電池の運転モードに合わせて電力を供給したりして蓄電を行うことができます。
非常時は、一般負荷電源ラインが使用できなくなるため、放電することで重要負荷(特定負荷)に電力を供給することが可能です。
電池の充電状況や異常は通信ライン(赤点線)を経由して接続されている操作パネルや見える化システムを用いて、確認できるようになっております。
■家庭用蓄電池の基本モード
①経済性モード
太陽光発電で作った電気をまずは家庭で消費し、使い切れずに余った電気は売電します。
蓄電池は、深夜の安い電気を電力会社から蓄電し、太陽光発電の発電量が家庭の使用量より少ない時や発電していない時間帯に蓄電池の電気を使います。
経済性を最優先したモードで、固定価格買取制度がまだ残っているときの使い方になります。
②クリーンモード
太陽光発電で作った電気をまずは家庭で消費し、使い切れずに余った電気は蓄電池に充電します。太陽が沈んだ夕方ぐらいから蓄電池の電気を使っていきます。
電力会社から極力電気を買わない、自給自足モードで、固定価格買取制度が終わった後の使い方になります。
■停電時のメリット
停電時(非常時)には、どれくらいの電気が使えるか。
※満充電時で保証値ではありません。
各家電製品の消費電力一覧表
※あくまで目安になります
4.2kWhの場合
冷蔵庫24時間/日、テレビ3時間/日、照明5時間/日、
スマートフォン1台/日
5.6kWhの場合
冷蔵庫50w×1台、LED照明50w×2台、液晶テレビ100w×1台
携帯電話5w×3台
6.5kWhの場合
冷蔵庫50~100w、テレビ100~150w、照明50w~100w、携帯電話充電5wが約19時間使えます。
9.8kWhの場合
LED電球30w→約278時間点灯、32型液晶TV1000w→約83時間視聴可能
電子レンジ1000w→約8時間稼働、冷蔵庫50w→約167時間稼働
12kWhの場合
リビング用シーリング照明、冷蔵庫、液晶テレビ、携帯電話充電器などの標準的な家電を最大23時間使用可
■家庭用蓄電池の種類
エネルギー分野で利用可能な蓄電池は4種類になります。
各蓄電池によって自動車用や出力安定化用として、様々な特色を活かし開発・利用されています。
①NaS電池
特徴
・構成材料が原始的に豊富で、量産によるコストダウンが可能で理論エネルギー密度も高い。また充放電時の副反応がなく(自己放電もない)、充放電のエネルギー効率も高く長寿命。SOC(※1)の利用可能範囲も広い。
※1:SOCとは、State of Charge の略で充電レベルを意味します。
②リチウムイオン電池
特徴
・エネルギー密度が高く、充放電エネルギー効率が極めて高い。しかも自己放電が小さい。溶解析出反応を伴わないので、長寿命が期待できます。また急速充放電が可能で充電状態が監視しやすい。低いSOCで劣化が起こりにくい。
③鉛電池
特徴
・溶解析出反応を伴わないので、長寿命が期待でき、過充電、過放電に強い。SOC範囲も極めて広く、急速充放電が可能である。また使用温度範囲も広い。理論エネルギー密度も高く、エネルギー効率も比較的高い。
■家庭用蓄電池の設置のまでの流れ
「ひだかや株式会社」は岡山県倉敷市で創業から48年。
再生可能エネルギーで社会を豊かにすることを目指しています。
太陽光施工販売をしてきて、おかげさまで20年を超えました!
お問い合わせを頂いてから、ご家庭のスタイルに合った提案、電力申請、補助金申請、設置工事(お引渡し)までの流れについて。
①お問い合わせ
「蓄電池ってどうなの?」「金額はいくらするの?」などなどお気軽にご相談下さい。
②現場調査
専門スタッフがお伺いし、設置場所の採寸をお調べし、蓄電池システムが設置可能かどうかを調査していきます。
③運用シミュレーション・概算見積もり
お客様の住環境やライフスタイル等をお調べし、お客様に最適な提案を致します。
④詳細お見積もり
蓄電池の金額や商品の特徴、工事内容等をご説明していきます。不明点があればお気軽にお聞きください。
⑤ご契約
蓄電池の内容等に承諾いただければご契約になります。蓄電池は電力会社の申請書、国に提出する事業計画書等の書面も必要になります。また、補助金に関しましては自治体や申請時期が異なりますが、お手続きも致します。※契約から設置までは約7カ月かかります。
⑥着工
確申請等が通りましたら、工事日のご相談になります。また、事前にご近隣様のご挨拶も行っていきます。
⑦施工・お引渡し
蓄電池の工事期間は1~2日程度になります。工事が完了いたしましたら、お客様の立会いのもとご確認して頂き、問題なければ運転開始となります。
⑧アフターフォロー
各販売店によって、点検時期や内容が異なりますが、当社では設置から1年5年9年で点検を行い、専用の機械を使って電圧から電流の数値をお調べいたします。
■蓄電池+αで知っとこ!
再生可能エネルギー電気の固定価格買取制度にもとづく買取期間満了のお知らせが中国電力管内は来ております。
その為、蓄電池のお問い合わせも増えてきています。
岡山県ではここ4年間で買取期間満了を迎える件数が37000件以上出てきます。